阪神坂本、主将の意地! あわやサイクルの3安打!

雑談

3月16日、PayPayドームで行われたオープン戦は、【ソフトバンク6―9阪神】で阪神が勝利しました。両チームの先発投手が崩れ、乱打戦となった一戦。序盤で阪神が大量得点をあげ、中盤にソフトバンクがビッグイニングを作るド派手なゲームでした。一転、終盤は投手戦に。野球の面白さが存分に出たこの試合を振り返りたいと思います。

阪神10
SB10

佐藤輝が2試合連発

PayPayドームでの大暴れは吉兆の証か。佐藤輝明選手がセンター左のテラス席へ飛び込む3ランホームランを放ち、2安打3打点の大活躍でした。昨日に続き2試合連発。誰しもが佐藤輝に期待するのは、フェンスオーバーの強烈な一打だと思います。しかし、優勝を狙うチームの4番を務めるのであれば、やっぱりそれだけでは厳しい。誰よりも相手チームに警戒されるバッターであり、その中でしっかり結果を出す。そんな活躍が求められます。この試合の佐藤輝は、まさに理想の4番を体現してくれました。インパクトに残るホームランだけでなく、他の4打席で1安打3四球。全打席で出塁する、まさに手が付けられない状態でした。実は佐藤輝、昨年のオープン戦で初めて出場したのがPayPayドームの試合でした。しかも1打席目でホームランの離れ業。ここから勢いに乗り、シーズンでもチーム最多24本のホームランを放ちました。運命的なものを感じますが、今年は単なる昨年のリプレイではありません。4番に座り、全打席で結果を出す、素晴らしい成長を遂げています。今年、楽しみな選手はたくさんいますが、佐藤輝への期待値は別格ですね。彼が虎の主砲に育つ姿をみんなで見届けましょう!

湯浅が登板5試合を全て無失点

タイガースは7回から継投に入り、岩田将貴、小野泰己、湯浅京己の3投手がそれぞれ1イニングを無失点に抑えました。いずれも今年ブレイクが期待される選手です。岩田は育成2年目の選手で、サイドスロー左腕。タイプ的にはソフトバンクから育成で入団した渡邉雄大投手と似ていますね。まずは支配下登録を目指してアピールを続けていますが、両投手とも十分戦力になってくれそうな印象です。6年目の小野は、ブレイクというより再起を図るというほうが正しいでしょうか。新人の頃は先発でしたが、昨年から本格的に中継ぎへ配置転換。最速157km/hのストレートは健在で、オープン戦はここまで自責点0と安定した成績を残しています。そして、なんといっても湯浅です。これまで5試合(6イニング)に登板して自責点0、打たれたヒットはたったの2本。4試合連続で完全投球と圧巻のピッチングを続けています。今日は1軍初セーブも記録して、いよいよ勝ちパターン入りが現実味を帯びてきました。無理だといわれていたスアレスの穴が……もしかしたら埋まるかも?

木浪が鮮やかマルチ安打

この日ショートは木浪聖也選手。ポジションは途中でセカンドに変わりましたが、久々にフル出場で2安打と結果を残しました。入団1年目、近本光司選手とともにキナチカコンビと呼ばれて鮮烈なデビューを果たし、一軍で活躍した姿はまだ記憶に新しいですよね。そんな木浪ももう4年目。思えばデビュー当時、鳥谷敬選手のような不動のショートになるのでは……という期待もありました。しかし、今のショートは大戦国時代。レギュラーどころか、二番手に座ることすら厳しくなっています。それでも、今日のような活躍を見るとやっぱり思うんですよね。143試合で続けたら首位打者も取れるかもしれない、と。それぐらい打撃のセンスは抜群で、今ショートを争っている選手の中で最も長打に期待できる選手だと思います。まだまだ20代後半の働き盛りなので、諦めずにレギュラーの座を狙ってほしいですね。

坂本3安打1打点で正捕手争い白熱

レギュラーの座といえば、正捕手争いも気になるところ。この日マスクを被った坂本誠志郎選手は、3安打1打点1本塁打。スリーベースが出ればサイクルヒットという見事なバッティングで、打線を牽引する大活躍でした。正捕手を争う梅野隆太郎選手と比べると、打席の数は5つ少ないながら、打ったヒットの数は同じ6本です。開幕はほぼ梅野で決まりと勝手に思っていましたが、オープン戦の終盤に入って「猛襲」。主将に選ばれた意地を見せました。バッティングはほぼ互角。唯一の懸念は、この試合6失点だったリード面でしょうか。扇の要といわれる捕手は、やっぱり第一に守備。フレーミング技術は球界屈指と評判ですが、今後はいかに最小失点で抑えられるかに焦点が当たるような気がします。投手の調子などもあるとは思いますが、スカッと勝つ試合を1つでも多く見たいファンとしては、1点でも失点を少なくできる捕手にマスクを被ってもらいたいですね。

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